げすいどうのおはなし

4 汚泥(おでい) 再利用(さいりよう)

生まれ変わる汚泥・再利用を表したイラスト

下水処理場(げすいしょりじょう) (みず)をきれいにするとき、 汚水(おすい) (よご)れを ()べてくれた 活性汚泥(かっせいおでい)というバクテリアなどの 微生物(びせいぶつ)のかたまりができます。 処理場(しょりじょう)では、これをごみとして ()てるのではなく、 大切(たいせつ) 資源(しげん)として 利用(りよう)しています。

 その (ひと)つは 発電(はつでん)です。まず、 活性汚泥(かっせいおでい) 卵形(たまごがた) 消化槽(しょうかそう) (あつ)めて 発酵(はっこう)( (くさ)らせること)させ、ガスを 発生(はっせい)させます。そのガスを 燃料(ねんりょう)として 利用(りよう)して 発電機(はつでんき) (まわ)し、 電気(でんき)をつくっています。この 電気(でんき)は、 処理場(しょりじょう) (なか) 機械(きかい)などを (うご)かすために 使(つか)っています。

  活性汚泥(かっせいおでい)は、まだまだ (はたら)きます。ガスを 発生(はっせい)させて (のこ)った 汚泥(おでい)から 水分(すいぶん) () (のぞ)き、 (やく)800℃の 熱風(ねっぷう) ()きつけて 乾燥(かんそう)させ、 肥料(ひりょう) (つく)っています。この 乾燥肥料(かんそうひりょう)は、15キロずつ (ふくろ) ()められ、 高洲町(たかすちょう)にある 宮崎処理場(みやざきしょりじょう)で1 (ふくろ)50 (えん) 販売(はんばい)されています。1 年間(ねんかん) (やく)9 万袋(まんふくろ) ()れている 人気商品(にんきしょうひん)で、たくさんの 農家(のうか) 市民(しみん) (ひと)たちに 使(つか)われています。

下水(げすい)をきれいにするときに () 汚泥(おでい)から (つく)った 肥料(ひりょう)は、みんなの 学校(がっこう) 花壇(かだん)でも 使(つか)われているんだよ。